こんにちは!晴です。
僕は、以前、戸建住宅とマンションを比較した記事を書いたことがあります。
戸建て住宅=『資産価値△、生活のこだわり実現度〇』
マンション=『資産価値〇、生活のこだわり実現度△』
との傾向があることを、お伝えしました。
でも、最近流行りのマンションリノベーションでは、利便性を確保しながら生活のこだわりを実現できる住まいも認知されてきました。
リーベーションマンション=『資産価値〇、生活のこだわり実現度〇』
となるでしょうか?
答えは△。素晴らしいリノベーションは資産価値を上げる反面、自分のこだわり実現しすぎた場合、反対の結果になります。資産価値を下げてしまう場合もあるのです。
100点の間取りは売ってない新築マンション
分譲マンションを販売している不動産会社は、得意科目で100点取るより平均的に70点とるような間取りをつくります。
これは、販売の観点からはある意味当然のことでしょう。
事実、デザイナーが特別に監修して、特別な設計思想を入れている物件でなければ、3LDKのマンションの間取の種類は、大きく分類してみると、3パターン程度しかありません。
大切なのは限られた空間内で、部屋数、コスト、設備、全ての要望を満たすこと。元々物理的に広い空間を取ることが不可能ですから、可もなく、不可もなく、万人受けする「間取り」を選択しています。
活性化するリノベーション市場
最近は、中古マンションをリノベーションして、住むご家族も多くなっています。
一昔前の中古住宅の悪いイメージがなくなり、リノベーションにより中古物件市場が活性化することは、とても良いことです。
リノベーションに関する本も多数出版され、情報も入手できる環境は、今後もこの市場を活性化してくれるでしょう。
でも、あまり自分好みに部屋を変えてしまうのはリスクです。
例えば、3LDKから2LDKへ間取り変更する方は多いですが、こういった物件は特に注意が必要です。広いリビングは、きっと素敵な空間になるでしょう。でも、1部屋減ることにより確実に資産価値が下がります。
こだわりすぎる物件は資産価値が落ちる
中古物件として高額で売れる、高額な家賃で貸せるという「高い資産価値」を保つための絶対条件として、「多くの人から選ばれる」ことが必要です。
最も部屋を探しているであろうファミリー層は、3~4LDK以上を探している場合が多く、一部屋減らしてしまった物件は、彼らの選択肢から外れてしまいます。
こだわりのインテリアの功罪
部屋の内装に、こだわり過ぎるのも注意が必要です。
純和風、和モダン、北欧、アジアン・バリ風、LA風、プロバンス風、カントリー調・・・等、様々なインテリアの種類があります。
リノベーションするなら、自分好みのインテリアにこだわる気持ちは分かりますが、そのこだわりが「多くの人に受け入れられるかどうか」は分かりません。
趣味にこだわりすぎた内装は、どんなに高価であっても万人に受けしないインテリアであれば、部屋の価値を下げてしまいます。
実例に学ぶイノベーションの失敗
私も仕事柄、イノベーションによりこだわりの部屋を実現した物件のオーナーさんとお話をすることがありました。その方は3LDK⇒2LDKにして、全室の床を大理石に変更し、内装やドアも全て真っ白に変えてしい部屋。
こだわりの部屋の説明を受けながら、『この部屋は〇〇〇万円もかけてリノベーションしたんだよ』とお聞きしました。でも、残念ながら物件査定は相場よりかなり低く算出されていました。
最後に一言
さて、今回は、リノベーションと資産価値について記事を書きました。
一戸建てもマンションも、日本で一般的につかわれている内装(フローリングや内装ドアの素材感、クロス等)は、欧米のインテリアと比べると貧弱です。
ですから、既存のマンションにはない、自分好みの住まいがリノベーションにより実現できるのは、とても喜ばしいことです。
でも、転職やライフスタイルの変化は、誰にでも起こりえることです。
不動産資産として、困らないのがマンションの特徴です。ぜひ『自分好みでありながら、万人に受ける素晴らしいリノベーション』を実現させてください。
では!!
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